6 ノードリファレンス

本章では,各ノードの詳細な情報を示す. はじめに,ノードリファレンスの読み方について述べる.

ノードリファレンスの読み方

  1. ノードの概要: そのノードが何の機能を提供しているのかについて述べる. 大まかに機能を知りたいときに読むとよい.

  2. 必要なファイル: そのノードを使用するのに要求されるファイルについて述べる. このファイルは5節 の記述とリンクしているので, ファイルの詳しい内容は 5節で述べる.

  3. 使用方法: どんなときにそのノードを使えばよいのかと, 具体的な接続例について述べる. とにかく当該ノードを使って見たいときは,その例をそのまま試してみるとよい.

  4. ノードの入出力とプロパティ: ノードの入力ターミナルと出力ターミナルの型と意味について述べる. また,設定すべきパラメータを表に示している. 詳しい説明が必要なパラメータについては表の後にパラメータごとに解説を加えている.

  5. ノードの詳細: そのノードの理論的背景や実装の方法を含む詳細な解説を述べる. 詳しく当該ノードを知りたいときはこの部分を読むとよい.

記号の定義


本ドキュメントで用いる記号を表6.1の通り定義する. また,暗黙的に,次のような表記を用いる.

  • 小文字は時間領域,大文字は周波数領域を意味する.

  • ベクトルと行列は太字で表記する.

  • 行列の転置は $^ T$ ,エルミート転置は $^ H$ で表す.($X^ T, X^ H$)

  • 推定値にはハットをつける.(例: $x$ の推定値は $\hat x$)

  • 入力は $x$ ,出力は $y$ を用いる.

  • 分離行列は ${\boldsymbol W}$ を,伝達関数行列は ${\boldsymbol H}$ を用いる.

  • チャネル番号は下付き文字で表す. (例: 3 チャネル目の信号源は $s_3$)

  • 時間,周波数は$()$内に書く. (例: $X(t, f)$)

Table 6.1: 記号のリスト

変数名

説明

$m$

マイクロホンのインデックス

$M$

マイクロホンの数

$m_1, \cdots , m_ M$

各マイクロホンを示す記号

$n$

音源のインデックス

$N$

音源の数

$s_1, \cdots , s_ N$

各音源を示す記号

$i$

周波数ビンのインデックス

$K$

周波数ビンの数

$k_0 \cdots k_{K-1}$

周波数ビンを示す記号

$NFFT$

FFTポイント数

$SHIFT$

シフト長

$WINLEN$

窓長

$\pi $

円周率

$j$

虚数単位