本ノードは,入力された分離音スペクトルに最適ゲイン,音声存在確率(PostFilter を参照)を乗じ,出力する.
無し.
どんなときに使うのか
HRLE ,CalcSpecSubGain を用いて分離音スペクトルからノイズを抑制した音声スペクトを得る際に用いる.
典型的な接続例
SpectralGainFilter の接続例は図 6.75 の通り. 入力は,GHDSS から出力された分離スペクトルおよびCalcSpecSubGain などから出力される,最適ゲイン,音声存在確率である. 図では出力の例として,Synthesize ,SaveRawPCM に接続し,音声ファイルを作成している.
入力
: Map<int, ObjectRef> 型.GHDSS の出力と同じ型.音源 ID と分離音の複素スペクトルである,Vector<complex<float> > 型データのペア.
: Map<int, ObjectRef> 型.音源 ID と音声存在確率の Vector<float> 型データのペア.
: Map<int, ObjectRef> 型.音源 ID と最適ゲインの Vector<float> 型データのペア.
出力
: Map<int, ObjectRef> 型.GHDSS の出力と同じ型.音源 ID と分離音の複素スペクトルである,Vector<complex<float> > 型データのペア.
パラメータ
なし
本ノードは,入力された音声スペクトルに最適ゲイン,音声存在確率を乗じ,音声を強調した分離音スペクトルを出力する.
出力である音声が強調された分離音 $Y_ n(k_ i)$ は, 入力である分離音スペクトルを $X_ n(k_ i)$ ,最適ゲインを $G_ n(k_ i)$,音声存在確率を $p_ n(k_ i)$ とすると次のように表される.
$\displaystyle Y_ n(k_ i) $ | $\displaystyle = $ | $\displaystyle X_ n(k_ i) G_ n(k_ i) p_ n(k_ i) $ | (130) |