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6.7.24 PowerCalcForMatrix

6.7.24.1 ノードの概要

Matrix<complex<float> > 型のマルチチャネル複素スペクトルを,実パワー(または振幅)スペクトルに変換する.

6.7.24.2 必要なファイル

無し.

6.7.24.3 使用方法

どんなときに使うのか

複素スペクトルを実パワー(または振幅)スペクトルに変換したいときに用いる. 入力が Matrix<complex<float> > 型のときはこのノードを用いる. 入力が Map<int, ObjectRef> 型のときは PowerCalcForMap ノードを用いる.

典型的な接続例

6.129PowerCalcForMatrix ノードの使用例を示す. MultiFFT ノードから得られた Matrix<complex<float> > 型複素スペクトルを,Matrix<float> 型のパワースペクトルに変換したのち, BGNEstimator ノードに入力している.

\includegraphics[width=.8\textwidth ]{fig/modules/PowerCalcForMatrix}
Figure 6.129: PowerCalcForMatrix の接続例

6.7.24.4 ノードの入出力とプロパティ

Table 6.124: PowerCalcForMatrix のパラメータ表

パラメータ名

デフォルト値

単位

説明

POWER_TYPE

string 

POW

 

パワーか振幅かの選択

入力

INPUT

: Matrix<complex<float> > 型.各要素が複素数の行列.

出力

OUTPUT

: Matrix<float> 型.入力の各要素のパワー(または絶対値)を取った実行列.

パラメータ

POWER_TYPE

: パワースペクトル (POW) か振幅スペクトル (MAG) かの選択

6.7.24.5 ノードの詳細

入力の複素行列 Mi,j (ij はそれぞれ行,列のインデックス) に対して,出力の実行列 Ni,j は次のように求める.

  Ni,j = Mi,jMi,j  (if POWER\_ TYPE=POW),    
  Ni,j = abs(Mi,j)  (if POWER\_ TYPE=MAG),    

ただし,Mi,j は,Mi,j の複素共役を表す.