相関行列の共役をとる.
無し.
どんなときに使うのか
CMMakerFromFFT ,CMMakerFromFFTwithFlag から作成した音源定位用の相関行列の 演算ノードの一つで,成分毎に共役をとる機能を持つ.
典型的な接続例
図 6.24に CMConjEachElement ノードの使用例を示す.
入力端子へは,CMMakerFromFFT や CMMakerFromFFTwithFlag 等から計算される相関行列を接続する (型は Matrix<complex<float> > 型だが,相関行列を扱うため,三次元複素配列を二次元複素行列に変換して出力している).
入力
: Matrix<complex<float> > 型. 各周波数ビン毎の相関行列.M次の複素正方行列である相関行列が NFFT/2+1 個入力される. Matrix<complex<float> > の行は周波数(NFFT/2+1 行)を,列は複素相関行列(M∗M 列)を表す.
出力
: Matrix<complex<float> > 型.INPUTCMの共役を取った後の相関行列が出力される.
パラメータ
無し.
相関行列の共役を取る. 相関行列は k×M×M の複素三次元配列であり,k×M×M 回の除算が以下のように行われる. ただし,k は周波数ビン数 (k=NFFT/2+1),M は入力信号のチャネル数である.
calculate{ FOR i = 1 to k FOR i = 1 to M FOR i = 1 to M OUTPUTCM[i][j][k] = conj(INPUTCM[i][j][k]) ENDFOR ENDFOR ENDFOR }