分離音声に HRLE で音声を強調するための後処理を行いサンプルを紹介する.
Separation ディレクトリにある demo.sh を,コマンドライン引数 offline と HRLE をつけて実行しよう. 実行後,分離音声が sep_files/ ディレクトリ以下に生成される. ファイル名は offlineHRLE_%d.wav である.
図 14.14 に示すのは, 後処理を含めた demoOfflineHRLE.n のネットワークである. AudioStreamFromWave ノードでファイルから読み出した音声波形を MultiFFT で周波数領域へと変換し,GHDSS で音源分離し,後処理後, Synthesize で合成し,SaveRawPCM で音声波形を保存している. 後処理は,HRLE , EstimateLeak , CalcSpecAddPower , CalcSpecSubGain , SpectralGainFilter , の組み合わせにより実現している.無指向雑音と,検出した音源のなかから非目的音からの 干渉を推定し,帯域ごとにスペクトルのレベルを調整している.