6.2.1 CMLoad

6.2.1.1 ノードの概要

音源定位のための相関行列をファイルから読み込む.

6.2.1.2 必要なファイル

CMSave で保存する形式のファイル.

6.2.1.3 使用方法

どんなときに使うのか

CMSave で保存した音源定位用の相関行列を読み込む時に使用する.

典型的な接続例

図 6.11CMLoad ノードの使用例を示す.

OPERATION_FLAG は int 型,または bool 型の入力で,相関行列を読み込むタイミングを指定する. 使用例では FILENAMER, FILENAMEI, OPERATION_FLAG の全ての入力に対して, Constant ノードを接続しており,実行時のパラメータは不変となっているが,前段のノードの出力を動的にする ことで,使用する相関行列を変更することが可能である.

\includegraphics[width=0.8\linewidth ]{fig/modules/CMLoad}
Figure 6.11: CMLoad の接続例

6.2.1.4 ノードの入出力とプロパティ

Table 6.14: CMLoad のパラメータ表

パラメータ名

デフォルト値

単位

説明

ENABLE_DEBUG

bool 

false

 

デバッグ情報出力のON/OFF

入力

FILENAMER

: string 型.読み込む相関行列の実部のファイル名.

FILENAMEI

: string 型.読み込む相関行列の虚部のファイル名.

OPERATION_FLAG

: int 型,または bool 型.本入力端子が 1 もしくは真の時,かつファイル名が変更した時にのみ相関行列が読み込まれる.

出力

OUTPUTCM

: Matrix<complex<float> > 型. 各周波数ビン毎の相関行列.$M$次の複素正方行列である相関行列が $NFFT / 2 + 1$ 個出力される. Matrix<complex<float> > の行は周波数($NFFT / 2 + 1$ 行)を,列は複素相関行列($M * M$ 列)を表す.

パラメータ

ENABLE_DEBUG

: bool 型.false がデフォルト値.trueの場合は相関行列が読み込まれる時に標準出力にその旨が出力される.

6.2.1.5 ノードの詳細

周波数ビン毎の$M$次の複素正方行列である相関行列の実部と虚部をそれぞれ二つのファイルから Matrix<float> 形式で読み込む.

周波数ビン数を$k$とする($k = NFFT / 2 + 1$)と,読み込みファイルはそれぞれ$k$行$M^2$列の行列で構成されている. 読み込みは OPERATION_FLAG が 1 もしくは真の時に,ネットワーク動作直後,または読み込みファイル名が変化した時に限り行われる.