Matrix<complex<float> > 型のマルチチャネル複素スペクトルを,実パワー(または振幅)スペクトルに変換する.
無し.
どんなときに使うのか
複素スペクトルを実パワー(または振幅)スペクトルに変換したいときに用いる. 入力が Matrix<complex<float> > 型のときはこのノードを用いる. 入力が Map<int, ObjectRef> 型のときは PowerCalcForMap ノードを用いる.
典型的な接続例
図6.92 に PowerCalcForMatrix ノードの使用例を示す. MultiFFT ノードから得られた Matrix<complex<float> > 型複素スペクトルを,Matrix<float> 型のパワースペクトルに変換したのち, BGNEstimator ノードに入力している.
パラメータ名 |
型 |
デフォルト値 |
単位 |
説明 |
POWER_TYPE |
POW |
パワーか振幅かの選択 |
入力
: Matrix<complex<float> > 型.各要素が複素数の行列.
出力
: Matrix<float> 型.入力の各要素のパワー(または絶対値)を取った実行列.
パラメータ
: パワースペクトル (POW) か振幅スペクトル (MAG) かの選択
入力の複素行列 $M_{i,j}$ ($i,j$ はそれぞれ行,列のインデックス) に対して,出力の実行列 $N_{i,j}$ は次のように求める.
$\displaystyle N_{i,j} $ | $\displaystyle = $ | $\displaystyle M_{i,j}M_{i,j}^*~ ~ (\textrm{if POWER\_ TYPE=POW}), $ | |||
$\displaystyle N_{i,j} $ | $\displaystyle = $ | $\displaystyle abs(M_{i,j})~ ~ (\textrm{if POWER\_ TYPE=MAG}), $ |
ただし,$M_{i,j}^*$ は,$M_{i,j}$ の複素共役を表す.