Map<int, ObjectRef> 型の ID 付きマルチチャネル複素スペクトルを, 実パワー(または振幅)スペクトルに変換する.
無し.
どんなときに使うのか
複素スペクトルを実パワー(または振幅)スペクトルに変換したいときに用いる. 入力が Map<int, ObjectRef> 型のときはこのノードを用いる. 入力が Matrix<complex<float> > 型の時は,PowerCalcForMatrix ノードを用いる.
典型的な接続例
図6.91 に PowerCalcForMap ノードの使用例を示す. MultiFFT ノードから得られた Map<int, ObjectRef> 型複素スペクトルを,Map<int, ObjectRef> 型のパワースペクトルに変換したのち, MelFilterBank ノードに入力している.
パラメータ名 |
型 |
デフォルト値 |
単位 |
説明 |
POWER_TYPE |
POW |
パワーか振幅かの選択 |
入力
: Map<int, ObjectRef> 型. ObjectRef 部分に,Matrix<complex<float> > 型 の複素行列が格納されている.
出力
: Map<int, ObjectRef> 型. ObjectRef 部分に,入力の複素行列の各要素について,パワー(または絶対値)を取った実行列が格納されている.
パラメータ
: パワースペクトル (POW) か振幅スペクトル (MAG) かの選択.
入力の複素行列 $M_{i,j}$ ($i,j$ はそれぞれ,行,列のインデックス) に対して, 出力の実行列 $N_{i,j}$ は次のように求める.
$\displaystyle N_{i,j} $ | $\displaystyle = $ | $\displaystyle M_{i,j}M_{i,j}^{*}~ ~ (\textrm{if POWER\_ TYPE=POW}), $ | |||
$\displaystyle N_{i,j} $ | $\displaystyle = $ | $\displaystyle abs(M_{i,j})~ ~ (\textrm{if POWER\_ TYPE=MAG}), $ |
ただし,$M_{i,j}^{*}$ は,$M_{i,j}$ の複素共役を表す.