まずは,demoWS8ch.n を編集して,無線RASP の IP アドレスを設定をしよう. 事前に 127.0.0.1 を設定しているので,これを使用する無線 RASP の IP アド レスに変更しよう. 無線 RASP の FPAA のコンフィグレーションが終っていなければ, 無線 RASP のドキュメントを参考に実行しよう. ここまで準備ができたら,Localization ディレクトリ中の demoWS8ch.sh を実行しよう. 実行後にマイクの近くで何か声を出すと, 図 14.3.2 に示すような出力と, 音源定位結果が表示される.
うまく定位できないときは, 自分で用意した music.dat のパスが正しいかや、ファイルが正しいかをチェックしよう. ほかにも,レシピ うまく定位できないを見て問題を調べよう.
本サンプルに含まれるモジュールは,8 個である. MAIN (subnet) に 1 個 MAIN_LOOP (iterator) に 7 個のモジュールがある. MAIN (subnet) と MAIN_LOOP (iterator) を 図 #.#.#,14.11 に示す. AudioStreamFromMic モジュールで取り込んだ音声波形の使用チャンネルを ChannelSelector で選択し, MultiFFT でスペクトル表現に変換し,LocalizeMUSIC で MUSIC スペクトルを求めている.続いて, SourceTracker で MUSIC スペク トルのピークを求め,前処理時刻のピークとの連続性を用いてトラッキングして いる. SourceIntervalExtender は,音源の先頭時刻を過去に遡って延す処理 である.最後に,DisplayLocalization で音源定位結果を表示する.
表14.10 に主要なパラメータを示す.
ノード名 |
パラメータ名 |
型 |
設定値 |
MAIN_LOOP |
LENGTH |
int |
512 |
ADVANCE |
int |
160 |
|
SAMPLING_RATE |
int |
16000 |
|
A_MATRIX |
string |
ARG1 |
|
DOWHILE |
bool |
(空欄) |
|
LocalizeMUSIC |
NUM_CHANNELS |
int |
8 |
LENGTH |
subnet_param |
LENGTH |
|
SAMPLING_RATE |
subnet_param |
SAMPRING_RATE |
|
A_MATRIX |
subnet_param |
A_MATRIX |
|
PERIOD |
int |
50 |
|
NUM_SOURCE |
int |
1 |
|
MIN_DEG |
int |
-180 |
|
MAX_DEG |
int |
180 |
|
LOWER_BOUND_FREQUENCY |
int |
500 |
|
HIGHER_BOUND_FREQUENCY |
int |
2800 |
|
DEBUG |
bool |
false |