Map 型は,キーと ObjectRef 型をセットにしたデータ型である. ObjectRef は,Matrix , Vector , Source といった Object を継承するデータ型への ポインタを指定する. HARK では,音声認識機能も提供しているため,発話単位で処理を行うことが多い. この際に,発話単位の処理を実現するため,発話 ID (音源 ID)をキーとした Map<int, ObjectRef> を用いている. 例えば,GHDSS (音源分離)の出力は,Map<int, ObjectRef> となっており,発話 ID がキーであり, ObjectRef には,分離した発話のスペクトルを表す Vector< complex > へのポインタが格納されている.
こうしたノードと, 通常,音源追従処理より前に使う Matrix ベースで通信を行うノードを接続するために, MatrixToMap が用意されている.