入力された音源定位結果のうち,その情報(ID,パワー,方位角,仰角)に基づきパラメータで指定した条件を満たすものだけを通過させる,フィルタリングノード. 複数音源入力時に音源のID,パワーに対してその最小,最大,値の範囲を指定して出力することができる. また音源の方向に関しては,複数音源のうち指定した角度方向に最も近い音源を出力したり,方向の範囲を角度で指定し,その範囲内にある音源のみを出力することができる.
無し.
どんなときに使うのか
音源のID,パワー,方向に関する事前情報があるとき (前方にしか音源は無いと分かっている場合など)にその定位結果を得る場合に使う. あるいは,除去したい音源の事前情報が分かっているときに,その定位結果を除去することも可能である.
典型的な接続例
図 6.121 に接続例を示す. 主に,ConstantLocalization ,LoadSourceLocation ,LocalizeMUSIC などの音源定位結果を接続する.
入力
: Vector<ObjectRef> 型.入力となる音源定位結果を接続する.ObjectRef が参照するのは,ID 付きの音源情報を示す Source 型のデータである.
出力
: Vector<ObjectRef> 型. フィルタリングされた後の音源定位結果を意味する.ObjectRef が参照するのは,ID 付きの音源情報を示す Source 型のデータである.
パラメータ
パラメータ名 |
型 |
デフォルト値 |
単位 |
説明 |
SELECTION_TYPE |
ID |
ALL,ID,POWER,DIRECTION_AZIMUTH,DIRECTION_ELEVATION から選択. |
||
ID_SELECTION_TYPE |
LATEST |
LATEST,OLDEST,BETWEEN から選択. |
||
ID_RANGE_MIN |
0 |
ID_SELECTION_TYPEがBETWEENの場合有効. |
||
ID_RANGE_MAX |
0 |
ID_SELECTION_TYPEがBETWEENの場合有効. |
||
POWER_SELECTION_TYPE |
HIGHEST |
HIGHEST,LOWEST,BETWEEN から選択. |
||
POWER_RANGE_MIN |
0 |
POWER_SELECTION_TYPEがBETWEENの場合有効. |
||
POWER_RANGE_MAX |
40.0 |
POWER_SELECTION_TYPEがBETWEENの場合有効. |
||
AZIMUTH_SELECTION_TYPE |
BETWEEN |
NEAREST,BETWEEN から選択. |
||
AZIMUTH |
0 |
[deg] |
AZIMUTH_SELECTION_TYPEがNEARESTの場合有効. |
|
AZIMUTH_RANGE_MIN |
0 |
[deg] |
AZIMUTH_SELECTION_TYPEがBETWEENの場合有効. |
|
AZIMUTH_RANGE_MAX |
360.0 |
[deg] |
AZIMUTH_SELECTION_TYPEがBETWEENの場合有効. |
|
ELEVATION_SELECTION_TYPE |
BETWEEN |
NEAREST,BETWEEN から選択. |
||
ELEVATION |
0 |
[deg] |
ELEVATION_SELECTION_TYPEがNEARESTの場合有効. |
|
ELEVATION_RANGE_MIN |
0 |
[deg] |
ELEVATION_SELECTION_TYPEがBETWEENの場合有効. |
|
ELEVATION_RANGE_MAX |
360.0 |
[deg] |
ELEVATION_SELECTION_TYPEがBETWEENの場合有効. |
: string 型.ALL,ID,POWER,DIRECTION_AZIMUTH,DIRECTION_ELEVATION から選択する. ALLの場合はすべてのすべての結果を出力する.IDでは音源のID,POWERでは音源のパワー,DIRECTION_AZIMUTH,DIRECTION_ELEVATIONでは音源の方向に基づいて以降のパラメータで指定した条件を満たす結果を出力する.
: string 型.SELECTION_TYPEでIDが選択された場合のみ有効.LATEST,OLDEST,BETWEENから選択する. LATESTでは複数の音源の入力があった場合,最も新しい音源がOLDESTでは最も古い音源が出力される.BETWEENでは以降のID_RANGE_MINとID_RANGE_MAXに含まれるIDをもつ音源を出力する.複数の音源がこの条件を満たす場合は複数の音源の結果が出力される.
: int 型.ID_SELECTION_TYPEでBETWEENが選択された場合のみ有効.出力される音源のID下限値.
: int 型.ID_SELECTION_TYPEでBETWEENが選択された場合のみ有効.出力される音源のID上限値.
: string 型.SELECTION_TYPEでPOWERが選択された場合のみ有効.HIGHEST,LOWEST,BETWEENから選択する. HIGHESTでは複数の音源の入力があった場合,最もパワーの大きな,LOWESTでは最も小さな音源が出力される.BETWEENでは以降のPOWER_RANGE_MINとPOWER_RANGE_MAXに含まれるパワーの音源を出力する.複数の音源がこの条件を満たす場合は複数の音源の結果が出力される.
: float 型.POWER_SELECTION_TYPEでBETWEENが選択された場合のみ有効.出力される音源のパワー下限値.
: float 型.POWER_SELECTION_TYPEでBETWEENが選択された場合のみ有効.出力される音源のパワー上限値.
: string 型.SELECTION_TYPEでDIRECTION_AZIMUTHが選択された場合のみ有効.NEAREST,BETWEENから選択する. NEARESTでは複数の音源の入力があった場合に最もその方位角に近い結果が出力され,BETWEENでは以降のAZIMUTH_RANGE_MINとDIRECTION_RANGE_MAXに含まれる方位角の音源を出力する.複数の音源がこの条件を満たす場合は複数の音源の結果が出力される.
: float 型.AZIMUTH_SELECTION_TYPEでNEARESTが選択された場合のみ有効.複数音源が同時に観測された場合は指定した方位角にもっとも近い音源が出力される.
: float 型.AZIMUTH_SELECTION_TYPEでBETWEENが選択された場合のみ有効.出力される音源の方位角の下限値.
: float 型.AZIMUTH_SELECTION_TYPEでBETWEENが選択された場合のみ有効.出力される音源の方位角の上限値.
: string 型.SELECTION_TYPEでDIRECTION_ELEVATIONが選択された場合のみ有効.NEAREST,BETWEENから選択する. NEARESTでは複数の音源の入力があった場合に最もその仰角に近い結果が出力され,BETWEENでは以降のAZIMUTH_RANGE_MINとDIRECTION_RANGE_MAXに含まれる仰角の音源を出力する.複数の音源がこの条件を満たす場合は複数の音源の結果が出力される.
: float 型.ELEVATION_SELECTION_TYPEでNEARESTが選択された場合のみ有効.複数音源が同時に観測された場合は指定した仰角にもっとも近い音源が出力される.
: float 型.ELEVATION_SELECTION_TYPEでBETWEENが選択された場合のみ有効.出力される音源の仰角の下限値.
: float 型.ELEVATION_SELECTION_TYPEでBETWEENが選択された場合のみ有効.出力される音源の仰角の上限値.