データの配列を格納する型を表す. Vector には何が入っていてもよく 代表的には ObjectRef を要素にもつ Vector< Obj > , 値 (int , float ) を要素にもつ Vector< int > ,Vector< float > などが使われる.
複数の値を組にして用いるので, ConstantLocalization での角度の組の指定や, LocalizeMUSIC の出力である定位結果の組を表すのに用いられる.
以下に,Vector 型の定義を示す. BaseVector は,FlowDesigner 用のメソッドを実装した型である. 下に示すように,Vector 型は STLの vector 型を継承している.
template<class T> class Vector : public BaseVector, public std::vector<T>
Conversion カテゴリにある ToVect ノード は,int ,float などの入力をとり,入力された値を1つだけ要素に持 つ Vector を出力する.
また,ノードのパラメータとして Vector を使いたい時は, パラメータのタイプを Object にし,以下のようにテキストで入力することができる.
例えば,二つの要素 3,4 を持つ int 型の Vector を パラメータに入力したい時は,図4.2に示すように 文字列を入力すればよい. ただし,文字列は初めの文字 $<$ の次に, スペースを開けずに Vector を書く必要があるなどの注意が必要である.