音源分離用伝達関数も,音源定位用伝達関数と同様に 音源からマイクロホンアレイまでの伝達関数を表し, GTF サブチャンクを用った HGTF 形式のファイルとして表現する, 音源分離伝達関数ファイルは, GHDSS のプロパティ TF_CONJ が trueの時に, TF_CONJ_FILENAME に指定する. 具体的にどのように使われるかは,GHDSS を参照されたい.
GTF サブチャンクの定義を表 5.1.2 に示す. 多次元配列のメモリの並びは row major (C言語の場合と同じ)である.
型 |
値 |
char[4] |
"GTF " |
int |
チャンクのサイズ, |
8+12*Ns+4+4*Nf+8*Ns*nmic*Nf [bytes] |
|
short[2] |
GTF バージョン(メジャー,マイナー) |
int |
音源位置数(Ns) |
Vector3[Ns] |
音源位置の座標[m] |
int |
周波数ライン数(Nf) |
int[Nf] |
インデックスから周波数ビンへのマップ |
complex<float> [Ns][nmic][Nf] |
伝達関数 |
本ファイルは,インパルス応答形式のファイル,もしくは,マイクロホン位置と音源 位置リストファイルからサポートツールである harktool を使用して作成する. 具体的な作成方法は,7.1 節で述べる.