主にノードのプロパティで用いられるデータ型である. HARK では,ChannelSelector などで用いられている. 基本的には,事前に用意されている int , float , string , bool , subnet_param 以外のデータ型をプロパティとして設定する際に用いるデータ型である. 4.3.2 節で述べたように,基本データ型を含めて Object 型として利用可能なため, 原理的には,すべてのデータ型を Object として指定できることになるが, 実際に入力できるのはテキストでの入出力が実装されているデータ型に限られる. Vector や, Matrix も指定できるように実装されているが,Map はテキスト入出力を 実装していないため,Object として入力することは現時点ではできない.
参考までに,以下に,入力できる例,できない例を挙げる.
OK |
$<$Vector<float> 0.0 1.0$>$ |
一般的な Vector の入力法 |
OK |
||
NG |
$<$Vector<complex<float> > (0.0, 1.0) $>$ |
complex の入力はサポートされていないためNG |
OK |
$<$Vector<ObjectRef> $<$Complex $<$float $>$ (0.0, 1.0)$>$ $>$ |
Complex として入力すれば問題ない |
OK |
$<$Int 1$>$ |