3.2 うまく録音できない

Problem

システムがうまく動作しない理由が, そもそも録音できていないということは多い. ここでは,(1) 録音ができているかの確認方法と, (2) 典型的な録音ができない理由と対処法を述べる.

Solution

最初に レシピ はじめての録音 を読みながら,録音してみる. 録音中に何か声を出しておけば,あとで確認がしやすい. 次に,録音したファイルを波形を表示できるソフトウェアで確認する. ソフトウェアには例えば, Audacitywavsurfer などを使えば良い. 3個以上のマイクロホンを使って録音しているときは, これらの多チャネルに対応するソフトウェアを使うのが便利である. 表示した結果,マイクロホンを接続しているすべてのチャネルで 自分の波形が録音されていれば成功である. 少なくとも接続は正しい.

もし振幅がほとんどなかったり,クリッピングを起こしていたりするチャネルが あったら,次の事を確認しよう.

それぞれのマイクロホンは故障していないか?

身近なPC等につないで,一つずつ録音できているかを確認しよう.

マイクロホンのコネクタはきちんと接続されているか?

コネクタが固定されているか確認しよう.抜き差ししてみよう.

プラグインパワーは使っているか?

ある種のマイクロホンは,外部電源 (プラグインパワー)が無いと 十分な音量を確保出来ない. 録音デバイスが供給してくれる場合もあるが, もしマイクロホンがプラグインパワーが必要で, かつデバイスの供給が無い場合は電源が必要である. マイクロホンとデバイスの両方のマニュアルを確認しよう.

Discussion

家電が動かない原因がコンセントが差さっていないことが多いのと同様に, 音声認識システムが動作しない原因が そもそも録音ができていなかったという事は多い. 特に多数のマイクロホンを使うシステムでは, ソフトウェアを動かす前に 着実にそれぞれのマイクロホンで録音できるかを確認することは重要である.

See Also

詳しい録音の方法は はじめての録音を 参照. HARKでサポートしている録音デバイスの説明は HARK ドキュメントのデバイスが詳しい.