wios の詳細なオプションは、引数なしで実行すると見ることができる. 重要なオプションは3種類で, 動作モード (録音, 再生, 同時録音再生)と, 使用デバイス (ALSA, RASP, TDBD),そして動作指定オプションである. それぞれ自由な組み合わせた指定が可能である. たとえば デフォルトのALSA デバイスから、44.1kHzで2秒録音し,voice.wav に保存したい時 は次のようにすればよい.
wios -x 0 -f 44100 -t 2 -o voice.wav
他のコマンド例は, HARK cookbook の「多チャネル録音したい」を参照.
次に,オプションの種類ごとに説明する.
: オプションに -r or --recを与える. -o オプションでwaveファイル名を与えると, 指定されたデバイスを通してマルチチャネルの音を録音できる. ファイル名を与えない場合のデフォルト名は da.wav.
: オプションに-p or --play を与える. -i オプションでwaveファイル名を与えると, 指定されたデバイスを通して音声を再生できる. ファイル名を与えない場合のデフォルト名は ad.wav.
: オプションに -s or --sync を与える. -i オプションに再生するファイル名を, -o オプションに録音するファイル名を与える. すると wios はファイルの再生と録音を同時に開始する.
デバイスは, 2つのオプション -x と -d を使って指定する.
: オプションは -x 0.使用するデバイスを-d で 指定する. デフォルトは plughw:0,0
: オプションは -x 1.使用するデバイスファイルを -d で指定する.デフォルトは /dev/sinichusb0
: オプションは -x 2.使用するデバイスのIPアドレスを -d で指定する.デフォルトは 192.168.33.24
上記のオプションに加えて, -x の値ごとに,デバイス専用の追加オプションを指定することも可能. 詳しくは wios を引数なしで実行した際のオプションを参照.
-t: 録音/再生時間.
-e: 量子化ビット数.デフォルトは 16bit.
-f: サンプリング周波数.デフォルトは 16000Hz.
-c: チャネル数.デフォルトは 1ch.