Problem
HARK を用いて音声認識をする時の Julius の設定ファイル(.jconf ファイル)で 指定するべきオプションが知りたい.
Solution
Julius には,多くの設定可能なオプションパラメータがある. Julius にコマンドラインで毎回オプション指定するのは,繁雑である. 一連のオプションパラメータをテキストファイルに保存し,そのファイルを Julius に与えることでオプションの入力を簡略化可能である. このテキストファイルは .jconf ファイルと呼ばれる.
Julius で用いるオプションは, http://julius.sourceforge.jp/juliusbook/ja/desc_option.html にまとめられている.全てのオプションは, .jconf ファイルにテキスト記述 可能である.
SpeechRecognitionClient (または SpeechRecognitionSMNClient ) と接続 する場合の注意点をまとめる.最低限必要な設定項目は,
-notypecheck
-plugindir /usr/local/lib/julius_plugin
-input mfcnet
-gprune add_mask_to_safe
-gram grammar
-h hmmdefs
-hlist allTriphones
である.
-notypecheck は,必須オプションである.HARK では拡張した音響パラメータ構造 を取ることから Julius デフォルトのタイプチェックでサポートされない. 従って -notypecheck を付けることが必須である.このオプションを省略すると, Julius は,特徴量のタイプチェックでタイプエラーを検出して,認識しない.
-plugindir は,mfcnet などの拡張機能プラグインファイルが保存されているパスを 指定する. このパスは, -input mfcnet や,-gprune add_mask_to_safe よりも先に 指定されなければならない.プラグインのパス下にある拡張プラグインファイルは, 全て読み込まれる.
-input mfcnet は,SpeechRecognitionClient (または,SpeechRecognitionSMNClient ) から受信する特徴量を認識するためのオプションである.ミッシング・フィーチャ・ マスクをサポートするためには,このオプションを指定する.
-gprune サポートした時の,Gaussianpruning アルゴリズムを選択する.ミッシ ング・フィーチャ・マスクをサポートした計算になるため,オプション名が通常 の Julius と異なる.
次の選択肢 から選ぶ. それぞれ通常の Julius の に対応する.
その他,通常の音声認識と同様に言語モデルの指定,音響モデルの指定が必要である. -gram で文法ファイルを,-h で HMM 定義ファイルを, -hlist で HMMList ファイル を指定する.